塗り方は意外と多い? イラストの塗りの種類 その1 (アニメ塗り ブラシ塗り 厚塗り)
皆さんこんにちは、中トロです。
突然ですが皆さん、こんな経験はないでしょうか。
「なんだか絵の統一性がない……」
ある場所は異常にぼかしてあったり、またある場所はくっきりとしすぎている。そんな風に、「塗り」に統一性がない、こういうことはイラスト初心者にとって多く経験のあることではないでしょうか。
僕も自分の塗りが一体どのような種類なのか、ということを意識せずに描きまくっていた時期がありましたが、それではその「塗り」のテクニックや技術の練習に焦点を当てづらいため、なかなか上達しなかったです。
なので今回、まずは自分が今どんな種類の「塗り」をしているのかを確認するべく、基本的な塗り方について大まかに説明していきます。
イラストの塗り方は主に下の6種類あります
- アニメ塗り
- ブラシ塗り
- 水彩塗り
- 厚塗り
- ギャルゲ塗り
- ???塗り
そして今回は「アニメ塗り」「ブラシ塗り」「厚塗り」に焦点を当てていこうと思います。
塗りその1:アニメ塗り
これはよくアニメで見かける塗りですね。影をデフォルメして、その境をくっきりと残すのが特徴です。
比較的コストが少なく、可愛い絵柄が描けるため多くの人が使っている塗りでもあります。
この塗りを利用する有名なイラストレーターとして、umeさん、月森フユカさんなどがいらっしゃいます。
アニメ塗りは初心はには難易度が高い?しかし練習にはもってこい!
基本的にアニメ塗りは影を「デフォルメ」して表すため、その影をデフォルメする前の形をある程度把握していなければなりません。
また、いい加減な場所に影をつけてしまうとすぐに「違和感」として現れるため、初心者には難易度が高いのではないかと思っています。僕もアニメ塗りに何度か挑戦していますが、結局やめてしまいました笑笑。
しかし、「立体を把握する能力」を向上させる良い練習になりますので、そういったことを目的にして練習する方は良い塗り方かもしれません。
塗りその2:ブラシ塗り
この塗りはよくイラスト投稿サイト「pixiv」によく見られる塗りです。というか、ほとんどのイラストがこの塗り方に該当するのではないでしょうか。
ブラシ塗りは、アニメ塗りに「ぼかし」「グラデーション」などを加えたもので、髪の毛などの繊細な表現をする際にブラシの特徴が生かされています。ちなみに僕はよくこの「ブラシ塗り」を使用しています。
他のサイトなどでは、「アニメ塗りの延長」として紹介されていることもありますね。
有名なイラストレーターとして、秋月からすさん、玄米さんなどがいらっしゃいます。
ぼかせるからアニメ塗りよりは簡単?
アニメ塗りとは異なって、ブラシ塗りは「ぼかし」を用いる機会が多いので、セオリー通りに塗れば、光源などを意識しなくてもそれなりに立体感が生まれ、また違和感も少なくなります。
(しかしぼかしすぎると何が何だかわからなくなるのも特徴)
ですから、ある程度立体感を掴めるようになるまでには、この塗りがオススメなのではないかと思っています。
塗りその3:厚塗り
これは海外のイラストなどでよく見られます。体の部位をデフォルメせず、正確に描写していく際によく用いられる塗り方ではないでしょうか。
線画はあまり重視せず、まずはシルエットで色を配置していき、その上にどんどん新しい色を塗ってパーツを整えていく塗り方です。
また、厚塗りの中では、シルエットを作る段階では全てグレースケールで描画し、あとで「オーバーレイレイヤー(上から明るい色をつけるためのレイヤー)」で色をつける「グリザイユ画法」というものもあります。
有名なイラストレーターとして、wlop(厚塗り)さん、マエコさん(グリザイユ画法)がいらっしゃいます。
また、マエコさんはイラスト上達のためのブログを書いていらっしゃいます。とても参考になるのでぜひ見てみてください。
この人、滅茶滅茶うまいです。僕では一生手に届きそうにないレベルです。
厚塗りは難易度が滅茶滅茶高い!
厚塗りの特徴として、「物体の面の光源からの角度」を正確に把握して描かなければ、リアリティの少ないイラストとなってしまいます。
ですから、かなりの空間把握能力を必要とし、イラスト初心者にとってはかなり難しい塗りだと思います。
しかし、海外風のイラストを描きたい!という方は、早いうちからこの塗り方に慣れていく方が良いかもしれません。
まとめ!
今回は以下の3つの塗り方について説明しました
- アニメ塗り
- ブラシ塗り
- 厚塗り
個人的に感じるこれらの塗りの難易度としては
厚塗りは激ムズ!アニメ塗りもかなり難しい!ブラシ塗りはそこそこ!
といった感じです。
何れにせよ、自分の塗り方を把握してイラストを描くのが大切だと思います!
自分がどの「塗り」を用いているのか、もう一度確認してみるのもいいかもしれません!