もちもちの雑ブログ

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イラスト初心者の練習の4つの段階 つまらない練習中に何を思うのか

こんにちは。今回は僕も経験したイラストの初心者が経験する4つの段階とその最中の考えを大きくまとめてみようと思います

 

  • イラストの練習には四つの段階がある!

大きくまとめると下のようになります

 

1:模写期(最初の1ヶ月〜2ヶ月。ひたすら脳死で模写をする)重要

 

2:自由に描く時期(何も見ないで描こうとします)

 

3:絶望期(これについては後に説明します)

 

4:資料活用期(資料をしっかりと見ていろんなものを参考にしながら絵を描く)重要

 

これらの時期について一つづつ見ていこうと思います

 

       その1   模写期(重要)

この時期はほとんどの人が経験したと言っても良いでしょう。ただひたすらに資料を引っ張ってきて、それを無心で模写します。

多くの人はもしかしたらこの時期は楽しく感じていたかもしれません。模写の能力が高ければ、とても立派な絵になりますからね。ちなみに僕はもうこの段階からつまづきました(笑)

しかしやっているうちにそこそこ上達し、自分の成長がイラストにしては感じやすい時期だと思います。

 

しかしなぜこの模写の時期が重要なのか、それを説明するのは後にします。

 

       その2   自由に描く時期

文字通り、自由に自分の好きなものをひたすらに描く時期です。模写が終わった後なので自分の描きたいものを描きたくなるのが当然ですよね。僕も当然そうしました。

しかしそれが罠だったりするわけで……

 

                                 その3   絶望期

 

『自由に描く時期』を経験した人の多くが悩んでしまうであろう絶望期です。本当に絶望します。

 

大きな理由は、描くイラストが模写ではなくなることです。

 

模写期を経験した人にとって、自由に描く時期に描くイラストの完成度はかなり悪くなると思われます。なぜなら、資料も活用せず、ひたすら自分の想像だけで(いわゆる手グセというやつです)イラストを描くので、もちろんデッサンは狂い、想像以上にひどいものとなるからです。

僕はこの時期に非常に悩まされました。

 

「何度描いても下手くそだ……」

 

紙を横にしても上下逆にしても悲しいほどの完成度の作品を見て何度心臓が破裂しそうになったかわかりません。せっかく模写で上達したと思ったのに、自分が全く成長していないかのような錯覚が脳を駆け巡り、思わずイラストをやめてしまいたくなる時期です。僕はベッドに潜り込み、涙を流しました。

 

悲しみに暮れながら僕はこんなことを考えます。

 

「そもそもなぜ自由にイラストを描こうと思ったんだろう……」

 

ここが転換期でした。

なぜ僕がイラストを自由に描きたかったのか。

それは

          絵が上手い=自由に絵が描ける

と考えていたからです。

当時の僕にとって目指すべき場所としてイメージしていたのは、自由に絵がスラスラと描けるプロの漫画家の姿でした。

イメージの中では何の迷いもなく人体の絵が描け、まるで魔法のように絵が完成していきます。

 

このイメージが、上達の邪魔だったのです。

 

ただでさえ僕は初心者でした。それも大学入学まで全く絵も描いたこともないズブの素人です。何も見ないで描くなんて、到底無理に決まっているのです。

 

  初心者が自由に描けないなんて、当たり前のこと

 

そこに僕は気がつきました。そして僕は次の段階へ移動します。

 

        その4   資料活用期

 

文字通り、イラストを描く際にきっちり参考書や資料を用意するようになる時期です。

体を描く際も資料を見て、目を描くときもお気に入りのキャラの目を参考にして、とほとんどのパーツを自分の想像なしで描くようにしました。

すると、模写ほどではないけれど、線画はそれなりに上手に見えるイラストが描けるようになりました。(線画と強調したのはその次の「塗り」の段階につまづくからです。それについての話はまた他の記事で)

 

そしてここでやっと模写期の苦労が徐々に報われ始めるのです。

 

模写をやっていたおかげで、「何かを参考にしながら描く力」がそれなりについていたのです。

 

そしてそこからかなり多くのことが学べることに気がつきます。

 

「意外と胸郭って、大きいんだな……」

「肩から胸のラインはこう描くのか……」

「プロの絵ってめっちゃ書き込みがしてあるんだなあ」

 

ここで、自分の思い込んでいたもの、構造、書き方が、プロ達のイラストによって修正されていくのです。

 

この時期で実力がグングンと伸び始めます。模写をある程度やっていたおかげで真似をする能力はそれなりについていますから、比較的スムーズにイラストが描けるようになります。

 

そして今も僕はこの時期に属しています。

おそらく、僕はこの段階を一生抜け出せないでしょう。いざやってみるとわかりますが、本当の意味で「自由」にイラストを描くというのは滅茶滅茶ハードルの高いことなのです。

 

しかしこう思う人もいるでしょう。

 

「それって、ただの人のパクリじゃん」

 

確かにそう言えるかもしれません。しかしこう考えて欲しいのです。僕たち初心者の目指す目標はあくまでも「上手なイラストを描く」というものです。

 

そのために、他人の知恵を借りるのは当然ではないでしょうか。

 

数学の勉強には先駆者の残した公式を覚えます。理科も社会も英語も、古き時代の人々の知恵を覚えているにすぎません。

 

自由に漫画を描けるようになりたい!という人はそのための練習が必要だと思います。何も見ないで描く能力がある程度必要ですから。

 

しかし「イラスト」というジャンルにおいては、その能力の優先順位は低いです。

 

まずは上手な絵を描けるようになる。そこからです。

 

 

今回のまとめ

 

  • 初心者の練習段階には主に4つある!
  • 「絶望期」で辞めてしまわない!その先に必ず上達が待ってます!
  • 資料をしっかりと活用する!

 

この三つを意識すると、イラストに対するモチベーションや考えが変わり、少しでも上達の近道になるのではないでしょうか。

 

 

(ちなみに僕の経験した時期の長さはこんな感じです

 

4月〜5月 模写期

 

6月     自由に描く時期、絶望期

 

7月〜現在  資料活用期

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ちなみに上の画像は僕が6月に描いたものです。これでは絶望するのも当然ですよね。)